
亡き父の意志を受け継ぎ、幾多の修行を経て帰郷したのは平成3年。以降、2代目として板場に立つ店主・小口正一さん(39歳)の円熟味を増した仕事ぶりには、寿司職人ならではの実直なこだわりが随所に取れる。毎日欠かさず市場に出向き、自分の目で見た食材を調達することは勿論、「安価な食材で納得のできないものを提供できない」と言ってはばからない。寿司米は契約農家から年間通じて買い付ける「コシヒカリ」を使用。寿司酢も独自で配合したものを使うなど、我々客側には見えない部分にも徹底した仕込み時の努力がある。回転寿司などファーストフード的なものがもてはやされている昨今、こんな時代だからこそ、本物の職人が作る本物の寿司にも目を向けていきたいものだ。

東京湾で水あげされた海の幸がふんだんに盛りつけられた「江戸前ちらし」は、伝統的な江戸前の技法をベースに旬の食材をコラボレートした自信作。また、まろやかなコクを感じる魚介のだし味が薫り高い味わいを作る「魚介茶碗蒸し」も他ではお目にかかれない自慢の逸品だ。これらにお吸い物を加えた三品を店内にて毎日10食のみ限定で販売。赤字覚悟で提供する究極の味を是非堪能していただきたい。(取材:撮影 関城町商工会青年部)
【住所】茨城県真壁郡関城町舟生1073−110
【電話】0296−37−2591
【時間】11時〜22時
【定休】月曜日